エアブラシで描く直線の描き方のコツ
エアブラシで直線を描くコツは幾つかあるのですが、まずはエアブラシの持ち方にあります。
もう一度入門編の持ち方をおさらいしてみましょう。まずは入門編のエアブラシの持ち方をもう一度チェックしてみて下さい。
ペンなど他のツールで直線を描く事は定規を使わないと難しいのですが、エアブラシの場合練習すれば定規無しでも直線を描く事が出来ます。
エアブラシで直線を描くには5つのポイントがあります。
- 手をキャンバスに置く
- ゆっくりと動かす
- 脇を閉める
- 横方向に描く
- 体で描く
この5つのポイントを解説します。
1、添えた左手をキャンバスにしっかりと置く
エアブラシの持ち方のページでも詳しく解説していますが、エアブラシを右手で持つ人は添えた反対側の左手をキャンバスにしっかりと置いてエアブラシを安定させます。
まず手袋をします。暑くなると汗で引っ掛かりますので、手袋をしてスムーズにスライド出来る様にします。汗で引っ掛からない時は手袋をしない時もあります。
その左手をキャンバスに置きます。
その上にエアブラシを乗せる様に置きます。
人差し指で先端を摘まみます。人差し指以外の3本の指はキャンバスに軽く押し付ける様にして、スライドさせます。
ニードルが指から飛び出ない様に持ちます。ニードルを曲げてしまう事故防止の為です。
2、ゆっくりと動かす
直線に限らず線をなぞる時はゆっくりとエアブラシを動かします。
下の動画は持ち方、スライドの仕方、エアブラシの動きを観察して下さい。
反対側から
3、脇を閉める
入門編の線の描き方でも説明がありますが、画像の様に脇を閉めるとエアブラシが安定します。
手を伸ばさない様に自分自身がキャンバスに近づき、エアブラシを抱える様に持ちます。
悪い例
高い所を描くと脇が開いてしまいます。脇が開くとエアブラシのコントロールが乱れます。
描く位置を自分の顎から下にする
脇が常に閉まっている様に、作業する位置を顎から下にします。
4、キャンバスの向きを変える
キャンバスを支えるイーゼルにテープを丸めて貼り、キャンバスを自由な角度に調整出来る様にします。
エアブラシで線を描く場合、横の線の方が圧倒的に安定しますので、線が横になる様にキャンバスの向きを変えて描きます。
また、キャンバスの向きを机に対して水平にすると直線が描き易くなります。
5、手を動かさず体で描く
エアブラシを描く時は手を動かして描くのが当たり前になっていますが、直線を描くには手を固定して体で描くとかなり安定して描けます。
ノートの線をなぞるなどの練習をしてから描いてみましょう。
次のページからは実際に描いてみましょう。