Brusherアクアはウレタン塗料ですので、何かの物にペイントする場合は下地処理が必要です。通常ペイント出来る部分は既に塗装されてある部分のみとなります。素材のむき出しの部分には水性密着剤を下吹きします。
足付け
既に塗装されている部分には足付けといって、塗膜の表面にペーパーなどで傷を付けます。そうする事によって塗料を剥がれにくくします。Brusherアクアをペイントする場合は「800番のスコッチ」又は「800番から1500番の水研ぎペーパー」で研磨します。
画像はアルミ複合版です。既に白で塗装されてありますのでスコッチ又はペーパーで足付けをすると塗料が密着します。下の画像の様にムラなくキズを付けて下さい。
イラストボードやケント紙、アート紙などに紙にペイントする場合は足付けが無くても塗料は密着しますので足付けは必要ありません。ジェッソなどの下地処理はお好みに合わせてご使用下さい。
脱脂
足付けが終わったらペインティングメディウムで脱脂をします。
脱脂とはペイントする前に表面の油分などを綺麗に拭き取ってやる事です。水性ウレタン塗料は油が大敵なので、その油分をペインティングメディウムで拭き取ります。
ペイントするキャンバスに少しでも油分、ワックス分があるとハジキやブリスターの原因になります。
ウエスを2枚用意して、片方のウエスにペインティングメディウムをかなり濡れる位に染み込ませます。
染み込ませたウエスでペイントする面を拭き取る様に擦ります。
もう一枚の乾いたウエスでペインティングメディウムが自然に乾く前に拭き取って下さい。また、ペインティングメディウムが乾いて無くなるまで拭き取って下さい。
Brusherアクアには油性ワックスオフのご使用はお控え下さい。
イラストボードやケント紙、アート紙など紙の場合、脱脂をしますと紙が痛みますのでお控え下さい。
脱脂が出来たら下地処理の完了です。お好きな様にペイントして下さい。
車やバイクやヘルメットなども既に塗装されている面となりますので、下地処理の行程は同じとなります。
水性密着剤
塗装されていない部分には水性密着剤を吹きます。一部の樹脂を除き、プラスチック、ガラス、金属など、殆どどんな物でも塗料を密着させる事が出来ます。
試しにスマホカバーでペイントしてみます。
まずはペインティングメディウムを使い脱脂をします。
エアーでホコリを払ったら捨て吹きをします。艶が出ない適度にパラパラと2回程吹きます。
塗装面以外の塗料が飛んだ部分を指で触ってベタベタしなくなったら本吹きに入ります。少し艶が出る位に吹きます。
吹きつけ後は、夏場は10分以上、冬場は30分以上は乾燥させてください。また、乾燥させ過ぎると(10時間以上)密着効果がなくなるので早めに白などの下吹きを吹いて下さい。
2回目程も艶が出る様に吹いたら完了です。
下地処理が完了したら、下吹きなどを塗装出来ます。