エアブラシオンラインスクール初級コース

エアブラシアートをクリアーでコーティング

 

クリアーは描いた作品を傷が付かない様にコーティングする為の物です。乾くとカチコチに固まり、ペイントした面を保護します。下の画像の様に無色透明でペイントすると表面に艶が出ます。水性ウレタン塗料Brusherアクアにも2液のコーティングクリアーを塗布する事が出来ます。

クリアーのボード

クリアーはどのメーカーの物も殆ど2液タイプの塗料なので、メインで使っているエアブラシで吹く事は止めた方が良いです。綺麗に掃除をしたつもりでも、エアブラシの調子を悪くしてしまいます

吹く時はメインでは使わないエアブラシを使用して下さい。出来れば専用のスプレーガンをお勧めします。小物などを吹く場合はエアブラシでも十分なのですが、広い面を塗る時は通常のスプレーガンを使用しないと綺麗に吹く事が出来ません。

スプレーガンの説明はこちらを参照して下さい。

色々なタイプのクリアーが有るのですが、ここで説明するのはBrusherコーティングクリアーについて説明します。その他のクリアーを既に持っている方は、硬化剤の混合比などが違いますので、塗料販売店にしっかりと確認を取ってみて下さいね!

混合比

このクリアーは2液タイプです。硬化剤と混ぜなければ塗料が硬化しません。混合比は決まった量を混ぜなければなりませんので、正確に混ぜましょう!硬化剤を入れ過ぎたり少な過ぎたりすると、いつまでも硬化しなかったり、クラック現象(ひび割れる)が起こりますので注意して下さい。

混合比

クリアー:硬化剤:シンナー=3:1:1

  • 夏→遅乾シンナーを混ぜて下さい。
  • 春、秋→速乾シンナーと遅乾シンナーを50%づつ混ぜて下さい。
  • 冬→速乾シンナーを混ぜて下さい。

この混合比はBrusherコーティングクリアーの混合比です。

エアブラシで吹く場合、シンナー希釈を大目にします。3:1:1.5位にして下さい。そうすると吹き易くなります。

クリアーは各メーカーで吹いていい回数が決まっています。Brusherコーティングクリアーは2~3回です。この回数は普通のスプレーガンで吹く回数です。エアブラシで吹く場合、3~4回まで吹き付けても大丈夫です。

ただ、一揆に厚く吹くと、クリアーの中に入っているシンナーが抜け切れずに、ブクブクを泡の様な気泡が出来てしまいます。1回1回乾かしながら吹く事がポイントです。(吹き方は後で説明します。)

クリアーの混ぜ方

画像の様に塗装用の混合比の印の付いた混ぜ棒があります。

無い方は(みんなそうだと思いますが・・・)適当な棒に4:1:2の部分に印をしておくと正確に混合することが出来ますよ!

硬化剤の期限は半年となっていますが、クリアーと混ぜた時に白くならなければ大丈夫です。

もし混ぜた時に白くなっていたら、硬化剤の賞味期限切れです。新しい物を購入しましょう!

硬化剤の賞味期限を延ばすには、容器の蓋をしっかりと閉めて、なるべく外気に触れない様にしましょう!

実際に絵を描いたボードにクリアーを吹いてみましょう!

今回は通常の小型スプレーガンを使用します。

クリアーの入れ方

クリアーをガンに入れる時は画像の様に吉野紙と言ってフィルターの様な役目をする紙を使い濾過します。するとゴミが入りません。

吉野紙はアマゾンなどで入手出来ます。

 

スプレーガン

ガンの蓋をして、吉野紙を画像の様に巻きつけます。

 

クリアーの重ね方

画像の様にスプレーガンのパターンを重ねて吹きます。

  1. 赤の線と線の間が1吹き目
  2. 黄の線と線の間が2吹き目
  3. 緑の線と線の間が3吹き目
  4. 青の線と線の間が4吹き目

ムラの無い様に吹くにはパターンを重ねながら吹きガン距離とガンの移動スピードを一定にします。それと角度も水平に保ちます

吹く前にタッククロスや電気とーるで拭きながらエアーを出してホコリを払います。

動画ではガンの操作など簡単な説明もしてあります。

 

クリアー

では実際に吹いてみましょう!

一番初めは捨て吹きをします。艶が出るか出ないか程度にパラパラと吹きます。あまりパラパラ吹きすぎて粉のような物が付いてしまったら駄目です。あくまで画像の様に半艶位です。

動画では2回捨て吹きしています。

 

 

クリアーの吹き方

クリアーの吹き方

いよいよ本吹きに入ります。

ガン距離は15cm位離して吹き付けます。

このクリアーは一気にのせても大丈夫ですが、あまりのせすぎるとクリアーが垂れますので注意して下さい。

どの位で垂れてしまうか?と言われても、失敗してみなければ分からないと言うのが本音です。

何度か練習してみてコツを掴んでみて下さい。

指で触ってべたべたしなくなったら吹き始めます。(キャンバスを触ってはいけません。)最後の1回は艶を意識して吹きます。画像のような艶が出ればOKです。

 

 

本当は乾燥させてから磨きという工程をしなければなりません。でも、コンパウンドやポリッシャーなどの機材が更に必要になってしまいます。このサイトでそこまで書くと、読んでいる皆さんもいやになってくる程、膨大な説明が必要になって来てしまいます。もし勉強してみたい方は、地元の塗装屋さんで相談してみて下さい。

車などに描きたいと言う方は、塗装の道具や場所、更なる知識が必要になります。道具を一式揃えると大変お金が掛かりますので覚悟が必要ですよ。

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